SSBB便り
2025.04.21.
童謡作家;海野厚
海野厚は「背くらべ」や「おもちゃのマーチ」を作詞したことで知られた静岡市出身の童謡作家です。
「背くらべ」の歌詞は以下の通りです。
はしらのきずは おととしの
五月五日の せいくらべ
ちまきたべたべ にいさんが
はかってくれた せいのたけ
きのうくらべりゃ なんのこと
やっとはおりの ひものたけ
はしらにもたれりゃ すぐ見える
とおいお山も せいくらべ
くもの上まで かおだして
てんでにせのび していても
ゆきのぼうしを ぬいでさえ
一はやっぱり ふじの山
この様に、この歌はこの季節に相応しい歌詞の歌ですね。
先日、海野厚の母校;静岡市立西豊田小学校に行く機会を得て、校内にある「背くらべ」の歌碑を見てきました。
校庭に面している校舎入り口
校舎北側にある校庭。広々としています
職員(先生?)に声を掛けて、歌碑のある場所を教えて頂きました。学校の入り口から一番遠い位置にあるようでした。
海野厚の略歴が分かり易く書いてあります
自然石に背くらべの歌詞;1番、2番が刻まれています
この小学校に隣接した「法蔵寺」というお寺に海野厚のお墓があることを知り、沢山あった「海野家の墓」の中から海野厚のお墓を見つけることが出来ました。
法蔵寺山門
海野家のお墓はこの本堂の左手の墓地です
お墓の右手にある海野厚の石碑
石碑側面には簡単な説明が刻まれています
お墓の左手には次のような詩もありました。詩だけで多分曲は付いていないと思われます。
静岡市にこんな有名な方の歌碑やお墓があることを知ったことは感慨深いものです。また、「背くらべ」についてのウンチクについては次のURLをクリックするといろいろなことがよく分かります。へぇ~そうだったのか!
jouhouiroiro.com/nursery-rhyme-seikurabe/
豊田西小学校と法蔵寺はJR東静岡駅南口からほど近い所にあります。興味のある方はどうぞお出かけください。お車の方は小学校の前のお寺の無料駐車場が使えますが、あくまでもお寺の駐車場につき、係員の誘導に従ってください。
By【S.H】
2025.03.22.
田沼街道
静岡県道33号 藤枝大井川線、別名「藤相(とうそう)田沼街道」は地元では「田沼街道」と呼ばれている。
所用でここをよく通るが田沼街道は「田沼」という地名に由来するものと思っていたが、よく調べてみるとそうではないことが判明しました。今回はその件について調べてみました。
次の写真はよく通っている田沼街道の風景で、大型スーパーや各種店舗が立ち並んでいます。
田沼街道の位置は、下図のように藤枝市と牧之原市相良地区を結ぶ約28Kmの街道で、江戸時代の藤枝宿と相良城を結ぶものでした。

この街道沿いには「田沼」の名称を使った建物・お店・地名が散見されます
田沼街道の由来を調べると、江戸時代に活躍した徳川家の老中であり、遠州相良藩の初代藩主「田沼意次」が使った街道だったことが分りました。そして、当時の街道の起点(終点)の位置も分かりました。
藤枝側の起点 旧東海道との合流地点
田沼街道の位置関係がよく説明されています
相良側の起点 大和神社の角に標柱が。
ここが「起点」だとすれば、藤枝側は「終点?」
田沼意次のお城だった「相良城」は現存しませんが、その跡地には現在、牧之原市役所相良庁舎があります。次の写真は相良庁舎と資料館の間にあるお城の記念碑と意次の銅像です。
田沼意次が40才代の頃の姿を再現した像で、若くてハンサム?です
田沼意次の略歴が分かります
牧之原市役所に隣接する牧之原市資料館では、現在NHK大河ドラマ「べらぼう」の「大河ドラマ展」が開催されていて、来年1月12日まで入場無料で入館できます。
大河ドラマ展内部は写真撮影は一部禁止になっていますが、撮影可能でした。
左は意次の嫡男意知(おきとも)役の水沢氷魚、右は意次役の渡辺謙
「べらぼう」劇中のいくつかのシーンが流れます
田沼街道について、少し興味を抱いてくれたでしょうか? これを機会に藤枝や牧之原市相良地区を訪問してみてはいかがですか。
牧之原市のH.Pにもいろいろな情報が載っていますので次のURLからどうぞ。
www.city.makinohara.shizuoka.jp/soshiki/45/55692.html
By【S.H】
2025.02.20.
土肥桜(といざくら)
日本で一番早く咲くと言われている「土肥桜(といざくら)」ですが、今年は寒波のせいで開花期が遅くなり、当初予定していた「土肥桜まつり」の期間1/18~2/5を2/11まで延長したのですが、それを過ぎてもまだ見頃が続いていました。
まつりのメイン会場、土肥の松原公園の状況を見てきました。(2/14撮影)
土肥桜とはどんな品種なのでしょうか? 伊豆で有名な河津桜よりも早く咲くこの桜は次の看板の説明でよく解ります。
この松原公園には約200台収容の駐車場があり、大きな花時計(今はない)、足湯・手湯、展望施設その他もあります。駐車場は夏季は有料ですが、その他の時期は2時間無料なので、とても使い易いです。
新しくきれいな公園入口の看板
公園周辺の交差点ではこの標識を見て立ち止まってしまいます。チョット危ない。
公園内にある、世界一大きな花時計があったはずの場所は、この時期花はないのかと思って確認したところ、そうではありませんでした。
平成3年6月に完成し、平成4年にギネスブックに認定されたとのことですが、当時の装置は破損し撤去されて・・・
現在はそのスペースを利用して、光で時間が分かるようになっている。しかし昼間は明るいため見えず、夜になると分かるとのこと
公園の海側には屋上に海が見える展望デッキがある3階建ての建物が出来て、トイレ、売店、レストラン等があります。
最後に土肥の場所や案内図を出しておきます。土肥へは三島、沼津方面から車だと国道136号経由で現在開通している伊豆縦貫道の南端・月ヶ瀬IC経由で行くのがスムースです。また、駿河湾フェリー(4/17まで運休)を使えば清水港から土肥港へ一直線(1時間15分)です。

今年は河津桜も開花時期が大分遅れているので、それと知らずに河津に行った観光客が「それなら・・・」とこちらに足を延ばしている人たちも多いとのことです。
街内には他に土肥金山もありますが、詳しくは伊豆市のホームページへどうぞ。
by【S.H】
2025.01.03.
YAMAHA コミュニケーションプラザ
二輪車のヤマハは正式社名は「ヤマハ発動機株式会社」で静岡県磐田市に本社があります。また、そのPRのための施設「コミュニケーションプラザ」が本社の敷地内にあり、無料で一般開放されています。
今回はその施設内の様子を紹介します。控えめな看板しかないので、何処が入り口なのかチョット迷ってしまいます。本社の正門も兼ねたこの大きなゲートを入って右方向に進むと「コミュニケーションプラザ」があります。
そして、プラザに入るとすぐに1~3階吹き抜けのスペースがワクワク感を増大させてくれます。
YAMAHAは2輪車のイメージが強いのに、最初は4輪車の展示車に目を奪われます。
一番目立つ場所にある4輪車の4台
オフロード車
雪上車
トヨタと共同開発したスポーツカー
エンジンがYAMAHA製
次は、メインのバイクのコーナーですが、殆どのバイクに跨れるのがいいです。
一番排気量の大きいエンジンのバイク
1,800cc
バイクに跨ってアクセルを吹かすと、エンジン音が変化し正面の画像(動画)も変化していくシミュレーション。
Max 200Km/h 以上の感覚
次は、スクーター、電動アシスト自転車、ヘリコプターetc.
手前が電動アシスト自転車、奥にスクーター
天井からヘリコプター(薬剤散布用)
これは珍しい!(これには跨がれません)
1967年製 DS5-E(手前)
1970年製 DX250(奥)
テレビでお馴染みの『出川哲郎の充電させてもらえませんか?』のコーナー
ヤマハと言えば二輪車がメインですが、ボートや船外機も世界トップクラスです。
水上オートバイに乗って運転を楽しめるシミュレーションも面白いです。
2階にある『プラザラウンジ』には見学途中にゆったりくつろげるソファや二輪車やマリン製品の雑誌・専門誌が置いてあり、自由に閲覧できます。
最後にヤマハの歴史の触りだけを紹介しておきます。
創業者;川上源一氏は日本楽器製造(現;ヤマハ)の第4代社長でピアノ生産量を世界一にすると共に二輪車事業へも進出。1955年にヤマハ発動機の初代社長に就任したとのことです。
本来なら、ここから見学すべきコースです
動画によるヤマハの紹介が見れます
いかがでしたでしょうか? 二輪車ファンにとっては堪らない展示物ばかりです。
下のURLで更に詳しい内容がご覧いただけますが、やはり実際に行ってこの眼でご覧になることをお勧めします。
global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/info/
By【S.H】
2024.11.24.
標識の秘密Ⅳ
昨年の12月以来、約1年ぶりの『標識の秘密』です。
キャンプカーマガジンの去年7月号に掲載されたもので、1年以上前のものですが、内容は決して古くはありませんのでご了解ください。
雑誌の表紙です。
雑誌のページはこのようにモノクロですが、今回はカラーの元の原稿を掲載します。分かり易いです。


問題にある「標識令」とは法律で規定されている高速道や一般道に設置されている「標識」のことで、いわゆる「看板」とは一線を画すものです。
いかがでしょうか? ②や③の可能性が高いですね。
では、次に正解とその解説です。

『標識の秘密』は前回(去年12月)でも書いてある通り、キャンピングカーマガジンに小生の原稿で掲載しておりましたが、残念ながら Vol.99が最後となりました。『標識の秘密』そのものは2015年秋から48回連載されましたので、これから先もここに未掲載のものは機会を見て掲載させていただきたいと思うのでご了解願います。
By【S.H】